おジャ魔女どれみ全話座談会【無印編⑧】

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第39話「どれみの彼は中学生!」

【ホリ】おんぷちゃんが良い回。

【清盛】おんぷちゃん、登場回以来は出てきてもフレーバー的に使われるだけで重要な機能を果たすことはなかったけど、この回はもう明確にヤバいことやってる。

【みか】この回、山内重保の初演出回だね。もう冒頭からすごい。

【清盛】何このポーズ。

【みか】やっぱ明確に顔がでかいわ。

【清盛】まあでも見てて楽しくなるわ、山内回。おんぷちゃんの話に戻るけど、今回はホントにやっちゃアカン魔法を使う。

好きです、付き合ってください

【みか】おんぷちゃんの罪はマジで重いよ。

【清盛】やっとどれみの恋が成就したと思ったら、全部大嘘だったっていう。哀れ過ぎるだろ。

【みか】さっきは魔法が絡んだ人間ドラマつまんないって言ったけど、この回は良いわ。

【清盛】まあ人の心を変えちゃったら必然的に人間ドラマになるからな。

【ホリ】後にも先にも人の心を操る魔法使うのおんぷだけか。「ドッカーン」であいこの未遂があるとはいえ。

【みか】人の心を変えることに対して想像力がないってことやもんな。小3だからってのもあるけど、自分のことさえ良ければそれでいいっていうおんぷ本人の価値観の問題もある。そういう人間の軽はずみな魔法でグロテスクなことになってるの、子供にとっては本当に良い教訓になると思うわ。

まき「お兄ちゃんが…どれみちゃんに…」

【ホリ】山内回、セリフも特殊だよね。結構脚本に手加えたりしてるんだろうな。

【みか】まきちゃん可愛い。

【清盛】見た目も可愛いし、お兄ちゃんを信じてあげる性格もいじらしいよね。友達と兄が付き合うのも気まずいだろうに受け入れてあげてるし。

【みか】おんぷの魔法一つで四人くらい不幸になってるんだよな。

【清盛】あとこれは五十嵐先輩回とも共通するんだけど、どれみが失恋した後にちゃんと恋敵を称賛するマインド好きなんだよな。この回でいうと「インラインスケートに付き合うのはわたしには無理だな」っていう。

【みか】どれみの失恋回全体に言えるんだけど、やっぱ基本軽いよね。でもそれはどれみが特定の誰かに依存しすぎていないとも言える。そこがどれみ性だよね。

第40話「どれみ楽勝?3級試験」

【みか】三人がそれぞれ違った試練を受けるんだけど、どれみは人の良さ、はづきは天然、あいこは知恵で乗り切る。

【ホリ】それぞれ試練と解決法に個性が出てるのは面白いな。これまでは三人で一つの試練って感じだったから。

【清盛】で、どれみはステーキと試験の二者択一でステーキを選んでしまうと。

【ホリ】またどれみの劣等性が出てるエピソードやな。

【みか】あとこの回では女王様の任期が100年であるってのが分かったりする。

【清盛】へ〜。

第41話「父と子·勝利への一手!」

【ホリ】クラスメイト回やね。

【みか】この回、本筋のクラスメイトの話も良いんだけど、二期のどれみのピアノエピソードへのフリがあったりする。

どれみ「世界一美人なピアニストになるのが夢だったけど才能が無かったみたい」

【みか】谷山くんが父親に反対されて将棋を諦めようとしているのを、自分が過去にピアノやってたけど才能なかったことを引き合いに出して発破をかけてあげるんだよな。

【清盛】あ、ここで一応言及があったんだな。二期作ることを見据えてたのかな。

【みか】「#」ではピアノが結構どれみの心の傷になってたことが分かるんだけど、ここではまだ自覚していない。でも谷山くんのことはすごく応援したくなってしまう。

【ホリ】無意識に規定されてるんだな。

【みか】どれみって基本ポジティブでみんなに優しいんだけど、こういうどれみの影のある部分が垣間見える瞬間は超好きだわ。

【清盛】いや〜でもここやりとりをどれみの影の部分として捉えるの、一周目では不可能だな。

【みか】あとこの回はバッドカード回でもあるね。

【清盛】まあバッドカードの使われ方としてはオーソドックスなんだけど、それとは関係ない谷山父子のドラマが良かったからね。

【みか】谷山くん、本編ではこの後ほぼ出てこないけど、「16シリーズ」ではちゃんとプロになってたし、ええ話や。

第42話「おジャ魔女 正義の戦い!?」

【清盛】38話の時にも話したけど、怪獣に比べると戦隊モノ好きな感情ってちょっとよこしまなところがあると思うんだよね。

【みか】まあ言ってることはわかるんだけど、俺はどっちかというと天野くんみたいな子だったから、こっちの回の方が好きだわ。

【清盛】あとこの話、女が絡んだ揉め事じゃん。あんま子供らしくなくて嫌らしいんだよな。

【みか】いやいや、でもおんぷちゃんの女としての面を巡る戦いじゃないから。

【清盛】まあ、天野くんにとってはそうかもしれないけど、ファンクラブの面々とかは完全に女として見てるだろ。

【みか】そいつらはそうやな。

【清盛】あと天野くんって、男児的な趣味を持ってる点では38話のりょうたと同じなんだけど、あんま葛藤がないんだよな。周囲との軋轢は描かれるんだけど。

【みか】ただ、どれみがヒーロー好きなのを妙に恥ずかしがってる描写とかあったじゃん。俺もプリキュア見てるの恥ずかしかったから分かるんだけど、異性向けのコンテンツ見るのは葛藤があるよ。

【ホリ】俺も「おジャ魔女どれみ」見てるの恥ずかしかったよ。
【みか】生き証人だ。

【清盛】まあでも恥ずかしがりつつ、いざ変身したらノリノリで演じてるどれみが可愛いんよね。

どれみ「ピンクとお呼び!」

【みか】で、魔女レンジャーが藤子不二雄みたいにコミカルに殴りあってるのを見て、天野くんが真の正義とは何かみたいなものに気づき始めるんよな。

【清盛】何なんすかね。やっぱ女がやるレンジャーは本物じゃないって話なんすか?

【みか】いや、単純にこいつらがやってるのってごっこ遊びだから。

【清盛】まあ、自分がさっきまでやってたことを客観的に見て冷静になったって感じなんすかね。

【みか】「あれ? この戦いの裏には何があるんだっけ」って考えてみると、話し合えばすぐに解決じゃんって気づく。正義とは暴力ではないって学んだんですよ。

【ホリ】いい話だなあ。

第43話「パパと花火と涙の思い出」

【みか】散々出てきた玉木の主役回がやっと来た。

【清盛】しおりちゃんの回でもあるよね。めちゃくちゃ干渉してくるしおりパパと、全く叱ってくれない玉木パパの対比がある。

おんぷ「本当はパパに愛されてないんじゃないの?」

【みか】お前が言っちゃだめだろ! ファザコンの癖によ。

【清盛】まあおんぷは父親から芸能活動に対してめっちゃ口出されてたらしいじゃん。自分はそういう愛を受けていると実感していた。

【みか】それを分かってる奴が言ってはダメな言葉なんだよなあ。

【ホリ】まあ、「自分は愛を受けてるよ」っていうマウンティングなんですよこれ。

【清盛】いやあ、でもこれパパ自慢って捉えることもできるわけで。すっげえ可愛いよ。


【みか】この玉木のツボを割るって甘え方、本当に短絡的で好きだわ。ただ、この玉木の過去のエピソードとかも、あいこに比べると軽いから初見では笑っちゃったんだけど。

【ホリ】まああいこと比べるとそうね。

【みか】改めて見ると、叱ることと愛することの線引きみたいなテーマを書く上で、ちゃんと誠実にやってんだなっていうね。

【ホリ】玉木としおりちゃんって組み合わせもいいよね。対照的な二人が逃避行するって筋書きはジュブナイルっぽい。


【清盛】めちゃくちゃ良い演出だわ。

【ホリ】正直、一周目では玉木に対して感情移入がちょっと足りてなかった。玉木に対する思い入れが深まってくると良い回だわ。

【みか】まあ、玉木がクラスメイトとの間にコミュニケーション齟齬を起こしていた描写が散々あって、やっと主役回が来たとおもったらそこじゃなくて家族の話だったからな。初見だと乗りにくさはあったかもしれない。「お前の問題そこじゃないだろ」って。

第44話「女子プロレスラーになりたい!」

【ホリ】むつみちゃん回、4期に続きがあるのがびっくりだよね。「モンゴル」とかいとこちゃんと同じ立ち位置だと思ってたわ。

【清盛】まあ、その二人は成長に伴う変化ってちょっと描きにくいけど、女の子でプロレスが好きって性格は明らかに描きやすいってのはあるよね。

【みか】この回、「ドッカ〜ン」13話の前座だろ。べつに単体で見ても悪い回ではないんだけど、バッドカード回だしな。

【清盛】むつみちゃんがキャンディ伊藤を応援するがゆえに邪魔になってしまうっていう構造がバッドカードによって生み出されているんだけど、それが何かの教訓や葛藤を作り出しているわけでもないからな。ただただ残酷なだけ。

【ホリ】こうやって無邪気に応援してるむつみちゃんを描いてるからこそ「ドッカ〜ン」13話が活きるわけでさ。やっぱりこの回はフリですよ。

【みか】あと、純粋にむつみというキャラクターは可愛いよな。

【清盛】エロい。

【ホリ】こんな感じで気軽に身体が触れ合ってるってのは小3ならではだよな。





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